はじめに
11月よりパソナテキーラに入社したデベロッパー見習いのkkitadateです。
年末に社内での勉強会を行いましたので、その紹介をしたいと思います。
内容はSalesforceのデータ分析ツールの一つであるEinstein Analytics (以下EA) を使ったハンズオン形式の勉強会で、テーマは『EAで地図グラフをつくろう』でした。
EA (Einstein Analytics)を利用する
EAとは、SalesforceのAIであるEinsteinを利用したデータ分析のプラットフォームです。先日のSWTT 2018のKeynoteでも講演があり、業界でも注目度の高い製品と言えるでしょう。
EAにはデータ分析に活用できる様々なグラフがあり、その中の一つに地図グラフがあります。この地図グラフを使って実際にデータ分析の手法を試しに触ってみようというのが今回の趣旨となります。
概要
EAの地図グラフには「地図グラフ」と「カスタム地図グラフ」の2種類があり、使い方はほとんど同じなのですが、「地図グラフ」では作れる地図に制限があります。
そのため今回のハンズオンでは、EAの基本操作を学びながら、「カスタム地図グラフ」を使って地図を作成しました。
ハンズオン向けに用意したデータを各自EA環境にインポートするだけで準備が完了となるので、Analytics初心者の方でも安心という内容です。
※EAが使用できるDeveloper Edition ( ここ からサインアップしたもの) を使用しました。
勉強会の内容
登壇者は弊社デベロッパーの西山さん1です。
実際の案件でもEAを活用した業務を行っており、そうした実務での知見も活かした今回の登壇となります。
西山さんによるEAについて説明後、ハンズオン形式での勉強会を行いました。
カスタム地図グラフを用いたグラフの作成
自作した地理情報データ2を用いて地図グラフを作成します。
はじめに登場する用語について整理します。
- アプリケーション
- データセット
- レンズ
- ダッシュボード
アプリケーションの作成
まずはアプリケーションを作成します。
Analytics Studio画面右上の[作成]ボタンを選択 > [アプリケーション]を選択します。
ここでアプリケーションというのは名前空間やフォルダのようなもので、これから作成するデータセット、レンズ、ダッシュボードをひとつのアプリケーションに保存することができます。
↓わかりやすい名前をつけると良いそうです
データセット
次にデータセットを作成します。
作成したアプリケーション画面右上の[作成]ボタンを選択 > [データセット]を選択 > CSVファイルをインポートし、データセットを作成します。3
データセットが作成できたら今度はレンズを作成していきます。作成したデータセット画面(上記)右上の[調査]ボタンを選択します。
レンズ
レンズを加工して以下のようになりました。市区町村別の人口が青の濃淡で示されているのですが、このままでは非常に見にくいですね。
これをダッシュボードに貼り付けて見やすくなるように編集することができます。
上記右上のハサミマークのボタン(マウスをドラッグすると"デザイナにクリップ"と表示)を選択します。
ダッシュボード
ダッシュボードに組み込むことで、様々なフィルタ条件をつけたり、他のグラフやテーブルと組み合わせることができます。
上記右上[プレビュー]を選択すると、作成したダッシュボードのプレビューができます。
プレビューを表示すると以下のようなビジュアルが確認できます。
左のリストから選択した都道府県に自動ズームが行われ、市区町村ごとの人口が見やすくなったかと思います。
使ってみて感じた利点
- 複雑な設定が不要
- 地図上をクリックなど直感的な操作が可能
- 一度作成したものをコピーして流用できる。グラフやデータを入れ替えるだけで視覚的にデータ比較が可能
簡単な設定でデータのグラフィック化が可能となり、データの特徴や傾向を掴む、それを元に提案するといったことがスピーディにできてしまうという点が便利だと感じました。
所感
機能的にはシンプルでデータ作成して投入さえすれば、あとはGUIでの操作で視覚化できるのがEAの魅力というところでしょうか。
業務で活躍する管理者の方も参加されていたのですが、EAを初めて触る方も多く戸惑いながらも何とか進めていくことができたのではないかと思います。
触るたびにグラフィックが変わるので見た目にもわかりやすく、時折「おお〜」という歓声が聞こえてきたのが印象的でした。
おわりに
というわけで社内勉強会について書かせていただきました。デベロッパーたるものこういった勉強会での学びは大事と感じられる時間でした。
インプットとしてもですが発表する側のアウトプットの場、発表経験を積む場としても活用していきたいです。また、こういったブログ記事での振り返りにも取り組んでいければと思います。
↓SWTT風に皆の席の間を歩いて回りながら説明してくれました
参考リンク
Trailhead
- トレイル: Analytics の作成と管理
- プロジェクト: Create a Custom Map for Analytics Charts
Salesforce Helpページ